訪問理学療法で対応する症状
理学療法は、徒手療法と目的を絞った運動を組み合わせ、痛みの感じ方を抑えるだけでなく、体の働きそのものを取り戻すことを目指す治療です。ダナンでご依頼が特に多いのは次のような症状です。
- 腰痛。圧倒的に多いご相談です。急な筋肉の損傷、長引くこわばり、座った後や物を持ち上げた後に強まる痛み、思い当たるきっかけがまったくないまま始まった痛みなど。
- 首と肩の痛み。デスクワークに由来することが多く、環境が整わないままノートパソコンで作業している方に多く見られます。ダナンに長期滞在するリモートワーカーには非常によくある症状です。
- 坐骨神経痛と椎間板に関連する痛み。腰からお尻、あるいは脚へと広がる痛みで、ピリピリしたしびれを伴うこともあります。
- ケガの後のリハビリ。足首の捻挫、膝のケガ、肩の損傷など。バイクでの転倒や擦り傷でご相談いただく旅行者の方も多くいらっしゃいます。
- 手術後の回復。整形外科手術の後、執刀医のリハビリ計画に沿って、回復の実際のペースに合わせてご自宅で進めます。
- 高齢の方の可動域とバランスの改善。歩くための筋力と自信を保つことは、活動量が落ちている期間が長いほど重要になります。
セッションの流れ
- ご予約。症状の概要とご滞在場所をお知らせください。時間枠を確定します。当日中の対応が可能な場合も少なくありません。
- 評価。いつどのように始まったか、何をすると楽になり何で悪化するか、いまできなくなっていることを伺います。次に、前かがみ、歩行、手を伸ばす動作などを実際に見て、筋力と柔軟性を確認します。原因を確かめないまま施術するのとは、この点が決定的に違います。
- 徒手療法。評価の結果に応じて、軟部組織へのアプローチ、関節モビライゼーション、ストレッチ、動作の指導を行います。
- ご自身で行う運動。最後に、20種類が並んだ印刷物ではなく、実際に見つかった問題に対応する2〜3種類の具体的な運動をお伝えします。
- 今後の計画。何回くらいかかりそうか、次回までに何が変わるはずかを、率直にお伝えします。
初回は約60分です。2回目以降は評価に充てる時間が減るため、通常はもう少し短くなります。
腰痛こそ訪問が理にかなう理由
多くの症状では、クリニックまで出向くことは小さな手間にすぎません。しかし腰痛の場合、その移動そのものが問題の一部です。痛む腰でバイクにまたがったり、タクシーの座席に体を折り込んだりすると、受けたばかりの施術が台無しになりかねません。その前に待合室で座って待つことも、やはり助けにはなりません。
実際的な理由もあります。
- 問題を生んでいる環境そのもので評価できます。理学療法士は、実際に眠っているベッド、作業している椅子や机、療養しているソファまで確認できます。症状だけでなく、環境そのものを整えられます。
- 手術後や、移動が難しい場合。階段を下りること自体が最大の難関であれば、それを受診の条件にする意味はほとんどありません。
- 時間。行きの移動も、待ち時間も、帰りの移動も必要ありません。
ダナンでご利用いただいている方々
在住の方や長期滞在の方が理学療法のご依頼の大半を占めます。腰や首の不調を繰り返し抱えていて、こちらにかかりつけがなく、ノートパソコンで長時間働いている方が多くいらっしゃいます。
旅行者の方は、長時間のフライト、慣れないマットレス、バイクやスクーターからの転倒、My Khe ビーチで波に巻き込まれたなど、はっきりしたきっかけの後にご連絡くださることがほとんどです。旅行の日数は限られています。腰が伸ばせないまま4日を失うくらいなら、治療する価値があります。
高齢の方や術後の方は、ご家族が手配されることが多く、繰り返し通院するよりご自宅で定期的にセッションを受けるほうが現実的なケースです。
理学療法とマッサージ、それぞれの役割
ダナンには質が高く手頃なマッサージ店がいたるところにあり、筋肉の張りやストレスには実際に有効です。違いは、何をしようとしているかにあります。マッサージは組織の感じ方に働きかけます。理学療法は、なぜそうなっているのか、つまり十分に動いていない関節、役割を果たせていない筋肉、刺激を受けている神経といった要因を突き止めて治療し、再発を防ぐ手立てをお渡しします。
実用的な目安として、マッサージで1〜2日は楽になってもすぐ痛みが戻るなら、マッサージが間違っているのではなく、痛みを生んでいる要因に届いていないだけです。また、痛みが脚や腕へ広がっている場合は、誰かが強い圧をかける前に評価を受けてください。
- 股間、内もも、お尻まわりのしびれ(自転車のサドルが当たる範囲)
- 尿や便のコントロールが新たに難しくなった
- 脚の力が入らなくなってきている、または足先をうまく持ち上げられない
- 発熱を伴う腰痛、または大きな転倒や事故の後の腰痛
- 夜間もやわらがず、どの姿勢をとっても軽くならない激しい痛み
これらは緊急の医学的評価が必要です。115番に電話するか、病院の救急外来を受診してください。理学療法の予約を待たないでください。ご予約の際にこうした症状をお話しいただいた場合も、同じようにご案内します。
報告書と保険
各セッションの後に、英語の所見サマリーと明細付きの領収書をお渡しします。保険を請求される場合、保険会社が確認したいのはまさにこの内容です。何を評価し、何を治療し、費用がいくらだったか。ケガや事故の後のリハビリは長年続く腰痛より補償対象になりやすい傾向がありますので、どちらとも決めつける前に、外来リハビリと理学療法の回数上限について約款の記載をご確認ください。